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サッカーに多い成長期の膝下の痛み ~オスグット・シュラッター病について~
- 2025/10/06
- 膝の痛み
こんにちは!
今回はサッカーに多い成長期の膝下の痛み
オスグット・シュラッター病について書いていきたいと思います!
オスグット・シュラッター病とは?
オスグット・シュラッター病は11~13歳の
発育期の男子スポーツ競技者に多く
みられるスポーツ障害になります。
すねの骨にある脛骨結節部(けいこつけっせつぶ)の

痛み、腫れ、圧痛が起こる疾患になります。
また脛骨結節部が膨隆するとともに
その部分を押すと痛いのが特徴です。
症状は運動によって増悪し
安静で軽くなります。
確認のテストとして
うつ伏せに状態で
誰かに膝を深く曲げてもらうと
痛みの為お尻が上がります。(尻上がりテスト)
痛みによりお尻が上がり
膝下が痛く、膨隆などがみられる場合
オスグット病の可能性があります。
原因
成長期で骨の成長に筋肉の柔軟性が
追い付かないことで
原因となる大腿四頭筋(だいたいしとうきん)により
繰り返しの牽引力が脛骨結節の
膝蓋腱付着部軟骨に加わり
その一部が剥離、修復を
繰り返し炎症を起こします。
大腿四頭筋とは?
大腿四頭筋とは大腿前面にある
人体で最も大きい筋肉です。
大腿四頭筋は4つの筋肉の総称になります。
・大腿直筋
・内側広筋
・外側広筋
・中間広筋
の4つの筋肉で構成されています。

主な作用として
4つの筋肉が共同して
膝関節をまっすぐに伸ばす動作(伸展)を
行っています。
また一番表面にある大腿直筋のみが
股関節を曲げる動作(屈曲)を行います。
内側広筋や外側広筋、中間広筋は
膝を伸ばす以外にも
膝の骨、膝蓋骨を適切な位置に保ち
膝の動きをサポートし
膝を安定しています。
大腿四頭筋は立っている時
歩くときに必要不可欠な筋肉です。
オスグット・シュラッター病の病態
オスグットは
a.軟骨期
b.アポフィーゼ期(10~11歳)
c.エピフィーゼ期(13~15歳)
d.骨期(18歳)
の4つの期に分類されます。

このうち二次骨化中心が出現する
bのアポフィーゼ期にオスグットの発症が見られます。
オスグットはアポフィーゼ期からエピフィーゼ期にかけて
急速に進行します。
この時期は成長が著しいため
注意が必要です。
対処法とセルフケア
オスグットのケアとして
スポーツを中止し安静にする保存療法が一番になります。
患部をしっかりアイシングをしましょう。
また大腿四頭筋の牽引が原因になるので
四頭筋のストレッチが有効的です。
運動前や運動後に行うのがいいです。
またリハビリとして
ももうらの筋肉、ハムストリングスの
トレーニングが効果的になります。
・ワンレッグ・ヒップリフト
仰向けになり片足を伸ばしたまま
お尻を上げます。

・バックキック
片足を壁に立て
後ろに蹴りだします。
・ルーマニアンデットリフト
片足を軸に上体を倒すトレーニング
これらのトレーニングは
家で簡単に行えるトレーニングになります。
当院の治療
身体の状態をしっかりと判断し
適切な治療を行っていきます。
太ももの筋肉が原因になっていることが多いですが
何故太ももの筋肉に影響が出てしまい、膝下の痛みになるのか!?まで
しっかり診させて頂きます。
治療としては、膝の痛みに関係する筋肉の治療!
膝の痛みになっている炎症を抑え、柔軟性を向上させる治療。
身体の使い方などに問題があれば、それを矯正していく指導や
足のフルカスタムインソールでの矯正なども行えます。
オスグッドが「完治した状態」とは
- 走っても痛みが出ない
- ひざの骨の出っぱりを押しても痛くない
- 全力で走っても痛みが出そうな怖さがない
- 走り終わった後、痛みが戻ってこない
この4つの状態がオスグッド完治の基準です
これらの状態になるように
治療していきます!
膝の痛み、足の痛みでお困りの方は一度ご相談ください。
大阪市東住吉区にあるスポーツ専門治療院
針中野フィジカルケア鍼灸整骨院
スポーツされていない方も多数来院されていますのでお気軽にご相談ください。
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