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マラソンでの膝の外側の痛み ~腸脛靭帯炎について~
- 2025/10/04
- 膝の痛み
こんにちは!
今回はマラソンなどの走る競技に多い膝の痛み
腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)について書いていこうと思います!
腸脛靭帯とは?
腸脛靭帯は股関節あたりにある
骨盤の上前部に位置する出っ張りや
お尻の筋肉の大殿筋
太ももの外側にある大腿筋膜張筋
という部分から始まり
すねの骨、脛骨のGerdy結節に終わる靭帯です。
腸脛靭帯は大腿の筋膜の厚くなった部分で
股関節周辺の筋肉と連結しています。
大腿骨の外側上顆(上側のふくらみ)の周りを包みこみ
膝関節の外側を支えている靭帯です。
腸脛靭帯は主に
・股関節を曲げる動き(屈曲)
・足を外側に広げる動き(外転)
・足を内側に回す動き(内旋)
このような動作を可能にし
股関節の安定に貢献しています。
また大腿骨の外側上顆を補強することで
膝関節が外側にずれるのを防いでいます。
腸脛靭帯炎とは?
腸脛靭帯炎はランナー膝と呼ばれるほど
ランナーの方に多く発症します。
腸脛靭帯炎とは腸脛靭帯と
外側上顆との間で
膝の屈伸に際して擦れ合い摩擦を起こして
痛みを起こすのが腸脛靭帯炎になります。
この結果腸脛靭帯と骨膜が直接刺激されるか
外側上顆直上の滑液包に炎症を
生じて発症します。
画像のように膝辺りで痛みを起こします。
腸脛靭帯炎は特に
過度のランニングや運動時間、距離
が多くなるほど発症しやすくなります。
使い過ぎによって起こりやすい疾患になります。
腸脛靭帯炎は男性に多く発症します。
また下肢のアライメントとも関係しており
男性はO脚
女性は外反扁平足

で起こりやすいとされています。
スポーツでは陸上の長距離の競技者や
マラソン選手に多く
道路やトラックなどの関係で
傾いた路肩やカーブの外側の足に
発症することが多いのが特徴です。
また硬い路面でのランニングや
硬いシューズが原因で起こります。
腸脛靭帯炎の特徴
腸脛靭帯炎は走りはじめではなく
ランニングの距離の増加とともに
痛みを起こす疾患です。
膝屈伸時の膝外側に刺すような痛みが起こります。
局所の特徴として
外側上顆部分に押した時の痛み
軽度の腫れ
屈伸時に音が鳴る
などの症状が認められます。
確認方法として
腸脛靭帯を押しながら膝を屈伸させ痛みが起こるかをチェックする
グラスピングテストがあります。
起こりやすいスポーツとは?
陸上の長距離やマラソンのほかに
・バスケ
ジャンプや急激な方向転換によって腸脛靭帯に
大きな負担をかけます
・自転車競技
自転車のペダルをこぐさいに
膝の屈伸が繰り返されることで外側上顆との間で
痛みを起こしやすくなります。
・水泳
水泳でも繰り返しのキック動作で
外側上顆との間で痛みを起こしやすくなります。
・バレエ
膝の曲げ伸ばしが多いため
痛みを起こしやすくなります。
・登山
下り坂を下る際に
膝への負担が大きくなるため
腸脛靭帯炎の原因になることがあります。
これらの競技でも腸脛靭帯炎になりやすいです。
対処法として
急性期にはランニングや競技の中止をし
症状が軽快するまで安静にしましょう。
また痛みが落ち着き
ランニングを開始する場合には
ストライド走行を避け
なるべく歩幅の短いピッチ走行をしましょう。
また坂道や路肩の斜度のある面を避け
芝や土など弾力のある道を選んで走るようにしましょう。
練習後のアイシングを徹底し
大腿筋膜張筋から腸脛靭帯にかけてのストレッチを

入念に行いましょう。
当院での治療
当院ではなぜ痛みが起こっているのか
アライメントなのか
単なる使い過ぎなのか
筋肉の張りなのか
原因を見つけアプローチしていきます。
整体と特殊な治療器を使い
痛みや手では届かない深層にまで
アプローチしていきます。
また鍼灸を使い腸脛靭帯に直接刺激することで
痛みや張りにアプローチします。
またアライメントが原因の場合
インソールの提案をし競技中に
痛みの出ないサポートをします。
必要な方にはテーピングをさせていただき
動きのサポートをします。
膝の痛み、足の痛みでお困りの方は一度ご相談ください。
大阪市東住吉区にあるスポーツ専門治療院
針中野フィジカルケア鍼灸整骨院
スポーツされていない方も多数来院されていますのでお気軽にご相談ください。
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