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格闘技に多い足首の捻挫 ~外返し捻挫について~
- 2025/10/10
- 足の痛み
こんにちは!
今回は格闘技に多い捻挫
外返し捻挫について書いていこうと思います!
捻挫とは?
捻挫と聞くと足裏が内側に向く
内反捻挫(ないはんねんざ)を
思い浮かぶ方も多いと思います!
この画像のように
内側に捻る捻挫を内反捻挫と言います。
過去にも捻挫を経験したことがある人も
多いのではないでしょうか?
捻挫とは人体には約206個の骨が存在し
これらの骨は単に組み合わさるだけではなく
靭帯と呼ばれる組織でバラバラにならないように繋がれ
我々の外形を維持する事に貢献しています。
捻挫とは、靭帯にストレスがかかり
伸びたり切れたりする事を指します。
関節に外部からの強い力が加わることで
関節を支えている靭帯や腱
軟骨などの組織が損傷します。
骨折や脱臼とは異なり
レントゲン検査では骨に異常が見られないことが特徴です。
足首や指、手首、膝などの関節で発生します。
症状としては
・関節の動かしすぎや押した時に痛みが起こります。
・患部が腫れて熱を持つことがあります。
・血管が傷つくことによって、皮下出血が起こり、青あざが起こります。
・靭帯がひどく損傷した場合は、関節がぐらぐらと不安定になることがあります。
捻挫の原因として転んだり
段差を踏み外した時に関節が不自然な方向に捻られることによって捻挫が起こります。
またジャンプの着地でバランスが崩れて起こるなどスポーツ中の事故によって発症します。
関節の動く範囲を超え無理な力が加わることで発症します。
捻挫の重症度
捻挫は便宜上、三つの重篤度(ケガのひどさの度合い)に分類されており、次のように定義されています。
- 1度:靭帯が伸びた状態で、断裂箇所は無い
- 2度:部分断裂
- 3度:完全断裂
ただし、足首の捻挫の重篤度に限っては
単体の靭帯の損傷度合いで決定されず
いくつ靭帯が損傷したかによって
その重篤度が決められる場合もあります。
とはいえ、定義の方法に違いがあるとしても
度数が高ければ「よりひどい捻挫」であって
復帰に多くの時間を要する事には変わりありません。
その中でも今回は
内反捻挫の逆方向に捻る
外返し捻挫について書いていこうと思います。
外返しは足関節の回内(外返し)に
よって生じる捻挫になります。
外返し捻挫によって損傷する靭帯として
三角靭帯が損傷しやすいです。

三角靭帯には浅層と深層があり
内くるぶしの前方から
後方にいたる幅の広い靭帯であり
捻挫時の体の体勢によって
前方線維、後方線維、浅層線維、深層線維が
様々な程度で損傷を受けます。
特に格闘技や芝生の上で行う
コンタクトスポーツで発症しやすくなります。
外返し捻挫の所見
内くるぶし及びその下方の
腫れと痛みが見られます。
遠位脛腓靭帯損傷を合併すると
足関節前外側上方にも押した時の痛みが見られます。
また合併し脛骨と腓骨の離開を伴うと
完全に三角靭帯の断裂が起きていることが多いです。
内反捻挫に比べ
重症感が強く、腫れや痛みが強いため
体重を乗せることができないことが多いのが特徴です。
通常レントゲンでは異常を認めないことが多いです。
脛腓靭帯損傷(けいひじんたいそんしょう)とは?
脛腓靭帯損傷は三角靭帯と同様で
外返し捻挫で足首をうえにあげる動作(背屈)強制が
加わることによって生じやすくなります。
足関節の前外側上方に痛みを
起こす場合が多いです。
多くは三角靭帯損傷やくるぶしの骨折に
合併することが多く
単独での損傷が少ないのが特徴になります。
その他合併症として
足根同症候群(そっこんどうしょうこうぐん)があります。
捻挫後しばらくして足の倦怠感や
足首の不安定感、アキレス腱側外側の痛みを訴えることがあります。
足首の不安定性が認められず
足根洞の外側に圧痛(押した時の痛み)が起こります。
足根洞には多くの神経終末があり
距骨下関節の炎症や
同部位の刺激が痛みを起こすと言われています。
治療と対処法として
捻挫を起こした時には必ずRICE(ライス)処置をしましょう。
ライス処置とは怪我をした際に内出血や腫れ
痛みを最小限に抑え回復を早めるための基本的な応急処置になります。
RICE処置の手順
REST(安静)
患部を動かさないように安静にし、必要であれば副子などで固定します。
ICING(冷却)
氷や保冷剤などで患部を冷やし、痛みや腫れを和らげます。1回15~20分程度を目安とし、感覚がなくなるまで行い、痛みがぶり返したら再度冷やします。
COMPRESSION(圧迫)
スポンジやテーピング、弾性包帯などで患部を圧迫し内出血や腫れの進行を抑えます。
ELEVATION(挙上)
患部を心臓よりも高い位置にあげることで内出血や腫れを軽減します。
すべての頭文字をとってRICEといいます。
RICE処置は肉離れ、打撲、捻挫などの急性外傷に有効とされています。
また外返し捻挫は痛みが強く歩行が困難になるため
固定をしっかり行うことが大切です。
外返し捻挫はアクシデントの要素が強く
予防は難しいですが
足関節の柔軟性の維持や
競技場のサーフェスのあった
靴の使用などが一番の予防と言えます。
当院での治療
当院では出来るだけ早くスポーツに復帰できるようにしていきます。
もちろん、ケガの程度にもよりますが、基本的には1度損傷であれば治りは、治りは早くなると見込めます。
治療内容としては、足首の位置を整えさせていただき、
特殊な機械を使うことで、固まった関節の可動域の向上と炎症の抑制を同時にしていきます。
そうすることで、痛みも早くなくなり、足をしっかり動かせるようになるので、早く復帰していくことが可能です。
もちろん、捻挫だけでなく打撲や筋肉の痛みでも同様に使うことが出来ます。
さらに、酸素カプセルなどもございますので、骨折や捻挫を早く回復させることも可能です。
また併設しているジムでリハビリも行えます。
スポーツ復帰するためのサポートもさせていただきます。
捻挫で悩んでる方がいましたら、一度ご相談ください。
大阪市東住吉区にあるスポーツ専門治療院
針中野フィジカルケア鍼灸整骨院
スポーツされていない方も多数来院されていますのでお気軽にご相談ください。
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